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時計の複雑機械って・・・すごいんだぞー

高田屋の森田です。暑い暑いですね。先々月にお話しした「セイコー」社の「セクシーRICH」がコンセプトの商品「ガランテ」が三田のアウトレットで販売されていました。ちょっと実物を見てみたかったモデルの…ベルトに白薔薇がついているモデル。少々お安くなって販売されていました。正直に申し上げますと、実物は写真と違って…全くインパクトがなくダ〇かったです。(クソワロタ)ローランド様やYOSHIKI様にオススメしたいとか言っていた自分を瞬間に猛省しました。誰か忘れましたが、有名な方とのコラボ商品にも関わらず…ダ〇イ。廃盤レーンに乗っちゃった理由がわかった気がします。決して、私が「セクシーなRICH」じゃないから理解が出来ないのでは絶対ないはずです(笑)

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さて、話が逸れて、脱線レーンに乗ってしまいましたが(ワラ)、今月は、機械式時計の複雑機構についてお話します。その中でも最高峰と呼ばれるのが以下の3種類。

「トゥールビヨン」姿勢誤差を解消する仕組み

「パーペチュアルカレンダー」永久カレンダー

「ミニッツリピーター」…これからお話するので内緒です

1番最初の「トゥールビヨン」は、「どういう機械かはわからないけど高いって聞いたことあるー」とか言われそうですね。搭載されている時計の価格は非常にお高いです。そしてメンテナンスも高いです。高級車の車検が高いの同じです(ホントに?)

普通の自動巻の分解掃除(オーバーホール)がだいたい5万円迄ですが、「トゥールビヨン」の機械の分解掃除は…安くても30万円はします。しかも時間もかかる。いろんな事に余裕がある方のみ購入してくださいませ。先に述べましたが、簡単にいいますと、時間の誤差をなるだけ抑える仕組みみたいなものです。簡単に言い過ぎて怒られそうwまたいつか詳しく…詳しくは無理だな…お話します~。

次の「パーペチュアルカレンダー」は、何となく永久カレンダーとも言います。カレンダーが正確なのかな?ま…そんなものです。

3つ目の「ミニッツリピーター」は?👂…よくぞ聞いてくれました(笑)←聞いてないって?

【時刻を告げる仕組み】です。

…アラーム?半分正解です。ミニッツリピーターは、先の2種類よりも起源が最も古いのです。起源が古い理由…というか、この機能が欲しいというきっかけから製作されたのですが、その理由は諸説あるそうです。おそらくこれかな?というのでお話しますね。

それは、上流階級貴族達の夜の時刻のお知らせの為に考えられましたw。舞踏会から帰る時刻や夜の密会💜時刻(アラームの音で見つからないのかな?)などです。電気がない時代、暗くなったら、ランプを使用していましたが、持ち歩くには不便でもありました。そこで懐中時計に『時刻お知らせ機能~』(ドラちゃんっぽく発音してくださいワラ)を搭載するきっかけになりました。

ミニッツリピーターは、ケース横のレバーやボタンを操作することで搭載されているハンマーが時刻を告げる仕組みです。基本的に大小2つのハンマーが、高音と低音で調律されたゴングを時刻に合わせて鳴らします。

100種類以上もの部品を組み合わせなければならないうえに、ケースの素材や厚さによって音の質が変化する非常に繊細な機構です。そのため、ミニッツリピーターの製作には熟練した職人であっても数百時間が必要になり、時計職人なら誰でも製作できるわけではありません。

せめて夜光塗料があれば暗闇でも多少なりとも時刻を見れたかもですが、その頃はまだ夜光塗料自体広まっていない時代でした。そこで音で時刻を伝えることしかなかったのです。

夜光塗料も無い時代って?ミニッツリピーターが誕生したのは1676年です。その頃のミニッツリピーターは置き時計に搭載されており、内部でゴングを叩いて音を出すのではなく時計ケースを直接叩く仕組みでした。
1783年に天才時計職人『アラブアン・ルイ・ブレゲ』が懐中時計に搭載できるサイズまで小型化に成功します。小型化と共に繊細でかつ美しい音色にも成功させます。懐中時計サイズまで小型化出来たのなら…そう1892年には腕時計に搭載できるようにまでなります。

そこまで頑張ったのにも関わらず、この複雑すぎる技術のため、その技術を受け継ぐものがいなくなってしまいます。一時この技術の歴史が途絶えかけてしまうーって時に…助け船が出てきます。パテックフィリップ様です。パテックフィリップは、ミニッツリピータ-の技術を再構築したうえで1989年創業150周年記念のコレクション1つに搭載したもでるを発表します。

この機会をきっかけに他のブランドも搭載するコレクションを製作するようになります。

もちろん搭載されたコレクションは群を抜いて、お高いお商品ですよ~。

ブランドの時計の価格を見たとき、なんでこんなにお高いのぉー!と思うことがありますよね。ダイヤモンドがギラッギラに装飾されているような、見た目でわかるような特徴もないのに価格がお高い場合は、搭載されている機械が関係しています。

では、ミニッツリピーターは?

ボタン式タイプの存在もありますが、基本的にはレバー式です。そのレバーの位置はリューズと反対側の8~9時位置についています。レバーがあれば『ミニッツリピーター』が搭載されていることを意味します。見にくいですね…しかしこれがミニッツの見た目の判断です。

さてそもそもどのように音で時刻を伝えるのでしょうか?

高音と低音を組み合わせて時刻を教えてくれます。基本的に1時間単位の時刻は低音。15分単位の時刻は高音と低音の交互。1分単位の時刻は高音です。わかりましたか???

それでは具体的にお教えしましょう。

時刻2時46分は?

低音が2回。次に高音と低音交互が3回の最後に高音が1回鳴ります。

時刻12時59分は?
低音が12回。高音と低音交互が3回。高音が14回鳴ります。

おわかりでしょうか?

※合わし方は知りません。ごめんなさい

最後に最大にお伝えしたいことは、音色です。

メーカーはもちろんのこと、モデルによっても微妙に異なる音色を奏でてくれます。

しっかりした音から可憐な音まで個性豊かな音色で時刻を伝えてくれます。

ちなみに

パテックフィリップのミニッツリピーター搭載モデルに関しては、製品が組み立て終わってから店頭に並ぶ前に、社長による『音色チェック』が行われます。そこでOKが出ないとやり直しか、店頭に並ぶことがないそうです。さすが最高峰!!!!

誕生石

久しぶりに誕生石のお話です

こんにちは。高田屋の森田です。久しぶりに「誕生石」のお話でもしましょうかね(笑)

9月の誕生石は、「サファイア」です。実は去年ちょこっとお話はしています。履歴残していないから同じ話をしてもバレませんがw、も・・・もちろん違うことをお話しますわよ!

 ご存じの方も多いとは思いますが、一部の宝石は、結晶構造やカッティング仕方によってその宝石の特殊な効果を生み出します。以前にお話しましたクリソベリルの『キャッツアイ効果(シャトヤンシー)』が代表的な効果です。実は…サファイア(コタンダム)にも特殊効果がございます。

『スター効果(アステリズム)』。実際に見てもらった方がイメージが付きやすいので下の写真をご覧くださいませ。石の頂点にスポットライトを当てると中心から鮮やかな6本の光の筋が表れます。これは、サファイア生成されるとき繊維状組織の方向が3方向の場合に現れるのです。ちなみに前にお話しした『キャッツアイ効果(シャトヤンシー)』は光の筋はセンター1本です。これは繊維状組織が1方向の場合なのです。

写真の「スターサファイア」の大きさは…563.35キャラットの「インドの星」と呼ばれているスターサファイアです。現在、アメリカ自然史博物館の中の「モルガン・コレクション」にて展示されています。「モルガン」とは宝石コレクターのJ.P.モルガン氏の事です。モルガンは、アメリカの財閥で宝石だけでなく美術品などの収集もされていたそうです。で、このスターサファイアですが、実は「ゴルフボール」程の大きさです。これで車に傷を付けたらダメですよ。(笑)最近ニュースで聞いたことがあるような…。写真のこのスターサファイアは、大きいだけでなく地色はすっきりしたスターサファイアらしい青色、内包物やクラック少なく(写真を見る限るですが…実物を見たことは無いので、あくまでも写真を見た限りの見解です)、そしてなにより、比較的、美しいスター効果が表れます。ワタクシ…この『インドの星』のスターサファイアが世界最大だと…思っていました。というのも…。
私がこの職をするにあたってGIAという鑑定鑑別機関に宝石について学びに行ったときは「インドの星」が世界最大のスターサファイアであると学びました。しかし2016年に「アダムの星」と呼ばれるスターサファイアが見つかります。なんと大きさ1404.49キャラット(笑)280gほどあります。そんな情報知らないもーん!プンスカ。インドのスリランカ南部ラトナプーで発見された「アダムの星」が下の写真です。アダムって言葉をどこから引っ張り出してきたのよ!プンスカ。

インドの星と比べてみてください。なんだか美しくないですね。(あくまでも個人的主観ですが)宝石なのであれば身に付けたいですよね(笑)280gの重さの指環?ネックレス?………指も首もモゲテまうわーい!

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やはり何でも大きけりゃ良いってわけではないですよね。今のこの言葉覚えてくれましたでしょうか?『大きけりゃいいものではない』…そうですよね~

 

さらにさらに…なんと2021年8月に『アダムの星』をはるかに超えるスターサファイアが見つかります。

スリランカの宝石商の裏庭の…井戸から見つかりました。
裏庭の井戸の掘削工事中の作業員から『珍しい石が出てきました』との報告があり、その宝石商は、さっそく石の成分を宝石鑑定協会に依頼したそうです。しかし、成分の結果とその認証を受けるまで…1年以上かかったそうです。成分依頼したこと忘れてしまいそうですよね。どうしてそんなに時間がかかったのでしょうかワラ

で、結果は『スターサファイア』と判明したそうです。ではその珍しい石とやらが…コチラ

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ク〇ワロタwwwwwwwww石???岩???

まず250万キャラット(よく測れたもんやw)重さは約510キロ。

これまで発見されたスターサファイア原石では最大の大きさだそうです。そらそーでしょーとも(笑)この岩…いや石に…いや宝石に現地宝石学者のガミニ・ジョイサ博士(知らん)がおっしゃるには「おそらく4億年前に形成されたものでこんなに大きな原石は初めて見る!」と興奮を隠せなかったそうです。この250万キャラットスターサファイアには『セレンディピティ』という名前が付けられました。ただ宝石品質としては優れたものではないですよね。見たらわかるでしょうけども(笑)…だって…岩ですもの。←怒られるw。もちろん宝飾品としての加工は出来ません。ネックレスにしたら…何かの刑罰ですか?って言われそうですよね。指環にしたら指潰れます。

最後にスターサファイアは『運命の石』と言われることがあります。3本の光の筋をそれぞれ『信頼・希望・運命』とされ、さらに悪を退け持ち主に幸運をもたらすとされ古くからお守りのように愛されてきたそうです。さらに(どんだけ~)身に付けた人の潜在能力を引き出し、知識へと導くパワーがあると、進むべき正しい道へ力強くいざなってくれるお守りだそうです。
本当にその効果があるのかは置いといて…でもスター効果のある石を持つのは、モチベあがりそうですね。おひとついかがでしょうか???

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